教えたら出来る様になる?
先生、これ全然わかんないんです。(答え教えて!)
入塾間もない生徒は、よくこんなことを言います。
教えるのが仕事と思われているので
お母さまから見てもこれは至極当然の言葉使い。
こちらにとっても 答えを教えた方が早いことも多々ありますが、
そこはこらえて、
「ええっ!どこがどうわからないの?」と答えます。
パターン①
『1,2番まではわかったのですが3がわからない』
こんな返事の場合は、
本人は、結構考えてみた後のことなので
『1と2の考え方を用いてこうしたら 解けるんじゃない?』
これくらいの回答で 本人がもう1度考え直す機会を与えます。
大方は、これで自己解決していきます。
基本的にジム(教室)では
生徒には 尋ねる時には
どこまでがわかって どこがわからないかを先ず教えてと伝えます。
それでもう1度自分の考えをまとめ直して
疑問点まで来ると これで結構答えには近づいています。
こちらの1言2言で、『あっ、分かった!』となります。
パターン②
ちらっと読んだだけで、難しいと判断し自分の思考を止めて
解答だけが欲しい場合、
『全然、分からん』 と言ってきます。
(教室でやるプリント類にそんなものはあまりありません。
多くは、学校の難しめの課題や 力に合わない発展問題集など)
これはいけませんね。
本人に何とか解答にたどり着きたい
という意志が薄弱で、相手に丸投げ。
自分の思考が止まってしまっています。
答を教えても まったく力にはなりません。
ただこの経緯を理解していない親御さんからは
クレームが来ます。
子どもが言うのでしょうね~
『聞いても教えてくれない』って
自分の力に合わない問題を解くことほど時間のロスはありません。
自身の自己評価も下がってしまうし、
教えれば他者依存が強まるばかりで 良いことが見えてきません。
プラスは、学校の課題提出が間に合うことぐらいですね。
勉強に限らず 出来る様になる、
解決能力が上がるためには
自分の頭で考えることが必須で
それを放棄したら 望む結果は得られませんよね。
(小学生のうちは 教えない!と
あまり突き放したりは出来ません。
まだ、知らないことがたっぷりあるし、
解説を読む等の
解決方法もまだ知りませんので。
でも中学の2年生くらいからは
自立して学習出来るようにしていかないといけません。
多くの塾が、依存心を育てて塾に引っ張るのは
経営的には正解でも、
子どもをそだてるという
本質を考えると、正解ではないと思います。