競争は善か?能力を伸ばすか?
競争は人格を磨き、自信を育てると一般に考えられています。
ライバルがいることによって切磋琢磨し技能も上がると
しかし実際には、そのどちらにも悲惨なくらい効果はありません。
1対1で高めあうという特殊な状況の下ではあるかもしれませんが
競争が大多数の人に与える影響は、
劣等感を抱かせ、自信を失わせることでしかありません。
すこし考えてみればわかりますが、
競争というのは、負けてしまう人の方が
勝つ人よりずっと多いように設定されているのですから、
負けて自信を失ってしまう人の方が多くなってしまいます。
大多数の人が、他人に対して劣等感を抱かざるを得なくなるような競争は、
ひどく有害なものだとしか言いようがないです
競争の本当の危険性は、たいへん多くの人が、
自分の人間としての価値を勝敗で判断してしまうことにあります。
負けることは、私たちが生きていくうえで
よく経験することですが、
負けて気分がよくなる人などひとりもいないはずです。
誰だって負ければ気分が悪くなる。
その結果、自分に二流だ、三流だ!というレッテルを貼り、
やがて負け犬根性が染みついてしまう原因にもなります。
勝てば人生がずっと素晴らしいものになるという
見返りが得られるのでないかぎり、
競争は無視するのがいちばん得策である。
競争することそれ自体が楽しいなら別ですが、
それ以外の理由で競争するなら、
それはあなたにとってほとんど何の役にも立たない。
だって
勝っても負けても、自分は常に価値のある人間なのですから!
同じように、他人と比較することもプラスにはなりません。
比較する部分だけでその人の価値が決まるわけでもありません。
他人の勝っている部分にばかり目が行くと
結果は、劣等感しか生まれてきません。
自分のいいとこ、優れていると思われる部分に目を向けて
それを先ずそれを伸ばしていきましょう